
Storyストーリー
そのままの自分で人と関わる勇気
それが、本当の強さ
#ロケーション マインドフリーオフィス
2025年4月に上咽頭がんのステージⅡと診断されました。多くのがん患者さんと同じように、自分ががんになるとは想像もしておらず、それを受け止めることも、前向きに治療に臨むことも、自分一人の力ではとてもできませんでした。妻や家族、仲間たちの支えに心から感謝しています。神様が「50歳を迎える前に、人生の新しいステージⅡに入るのだよ」と伝えてくれたようにも感じました。現在は治療を終え、健康な新しい人生をスタートしました。皆さんに恩返しや貢献ができるよう努めていきたいと思います。

たくさんの経験、アイデアが生まれる場所で。
人生の新しいステージを迎える。
治療に専念するため、半年間会社を休むことにしました。
まいにち慌ただしく働いていた中で、突然の休養。
私は、お仕事が大好きです。お客さまのところに訪問して、課題をヒアリングし、本質的な課題を定義すること。仲間と一緒にアイデアを出し合い、提案にまとめて実行すること。そこには、悔しさも、感動も、喜びも、たくさんの「生きている実感」がありました。だからこそ、この場所に早く戻りたいという気持ちでいっぱいでした。

Q. その風景や存在を思い浮かべたとき、どんな感情がよみがえりましたか?
仕事は、単なる「役割」ではなく、自分のアイデンティティーそのものでした。
闘病によってそれが一度失われたように感じたけれど、立ち止まり、自分を見つめ直す中で気づいたのです。「私が社会の中でどう在りたいか」という問いこそが、生きる力の源でした。

Q. 闘病を経て、「これからの生き方」で大切にしたいと思うことは何ですか?
私は、固定概念や偏見のない“フラットな世界”で生きたいと願っています。
それは一人ひとりが本来の自分として存在できる環境。闘病を通じて、私はその意味をより深く実感しました。弱さや痛みを抱えた自分を隠すのではなく、そのままの自分で人と関わる勇気――それが、本当の強さなのだと思います。

Q. 同じように闘病する人へ、伝えたいメッセージをお願いします。
これからは、成果や効率も大事ですが、仕事を通して人と真に向き合うことや「誰もが自分らしくいられる関係性をつくりたいと思っています。
同じように闘病する方々へ――
立ち止まる時間は、決して後退ではなく、自分を取り戻すための大切なプロセスです。素の自分でいられる世界を、共に創っていけると信じています。

光の律動 ― Rhythm of Colors
自身が体験した「がん」という現実を描きました。赤を中心とした多彩な色が溶け合い、響き合いながら広がる様は、生命や宇宙の根源に潜むエネルギーを可視化したものでもあります。それぞれの色は、がんが生じた部位やその時に感じた感覚と呼応し、痛みや苦しみだけでなく、生き抜こうとする力や祈りのような思いを映し出しています。さらに、人や自然、時間や感情といったあらゆる存在が互いに影響を与え合い、調和していることを想像しました。色彩の流れに自身の感情の記憶を重ね、新たな物語を見い出していただけたらと思います。









